特集棚 えむナビの「映像化されたマンガ 2016年 1-3月」がオープン!

こんにちは!
お正月気分もだいぶ落ち着いてきた今日この頃、
みなさま、七草粥は召し上がりましたか?
私は、スーパーで売っていた「七草セット」を買って
初めて自分で七草粥を作ってみました。美味しかったです!


次は、鏡開きですね…って、食べ物の話ばかりですみません。


さて、京都国際マンガミュージアム=えむえむが、テーマに沿って
みなさんにオススメしたいマンガを集めてご紹介するコーナー
<困ったときの特集棚 えむナビ>の一角、
季節ごとに入れ替えをしている「映像化されたマンガ」の棚を
2016年1〜3月に公開される映像化作品の原作マンガに入れ替えました!


本年も「特集棚 えむナビ」をどうぞよろしくお願いいたします。



今回の特集棚、一番のおすすめは何といっても
三部けい僕だけがいない街です。


マンガ大賞」と「このマンガがすごい!」に2年連続ランクイン。
1月からのテレビアニメ化と3月19日公開予定の実写映画化というダブル映像化。
映画の公式HPによれば、“映像化権争奪戦”だったそうですよ…!


ストーリーは、主人公が「リバイバル(再上映)」と名付けた
「不幸な出来事を止めるために、なぜか時間を巻き戻せてしまう能力」が
鍵となっている、いわゆる「タイムパラドックスもの」のミステリー。


1988年と2006年に主人公が失うものとは…!?
数分単位で巻き戻っていた「リバイバル」が、
18年という単位で発生した時、何が起きる…!?
続きが気になって手が止まらない、そんな作品です。


余談ですが、作者の三部けい氏は、
ジョジョの奇妙な冒険」で知られる荒木飛呂彦氏の
アシスタント出身なんだそうですよ〜(絵柄、全然違いますね)。


「映像化されたマンガ」では、
できるだけ、海外の作品も紹介していきたいと思っています。


3月25日に公開予定のスーパーヒーロー映画
バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生は、
タイトルそのまま、アメコミ大手「DCコミックス」の2大ヒーローが
ぶつかる大注目の映像作品となりそうです。


今回の映画は、2013年に公開されたスーパーマンの新リブート作
『マン・オブ・スティール』の続編となるオリジナル脚本なので
原作と言えるアメコミ作品があるわけではないのですが、
ジャスティス・リーグ」シリーズ(※)につながる物語ですので、
えむえむが所蔵しているシリーズ数冊を並べています。
アメコミ初心者の方も、ぜひお気軽に手にとってみてくださいね。


(※)「ジャスティス・リーグ」とは、
DCコミックスのスーパーヒーローたちがタッグを組んだチームの名前です。



TVドラマ化作品で気になるのは、長瀬智也主演、
原作・草水敏、漫画・恵三朗 「フラジャイル 病理医岸京一郎の所見」


患者と会うことがほとんどないため一般的にはあまり知られていない「病理医」は、
顕微鏡による体液や体組織の観察から、病気の原因と過程を解明する専門医です。
主人公の岸京一郎は、優秀な病理医だけれども、口が悪くトラブルメーカー。
でも、どこか憎めない人(でも、身近にいたらやっぱりちょっと面倒かも…)。


臨床医以上に誤診が許されないという環境が、このマンガの最大のポイントであり、
緊張感のあるドラマを生み出しています。
新たな医療マンガヒーロー登場の予感…!!
岸先生を取り巻く登場人物たちも、なかなか魅力的です。


少女マンガ原作のTVドラマ化も2作品。要チェックですよ!
 高梨みつば 「スミカスミレ」 (ドラマでは、桐谷美玲主演)
 中原アヤダメな私に恋してください (ドラマでは、深田恭子主演)


アニメ化作品の注目株は、雲田はるこ昭和元禄落語心中」。
2013年、2014年と続けてマンガ賞を受賞し、
えむえむでも「ベストマンガ」のコーナーにて長くご紹介してきた作品ですが、
アニメ化は今回が初めてです。
個人的な感想になりますが、昨年読んだすべてのマンガの中で、
私はこの作品が一番好きでした!


与太郎放浪編」から始まりますが、
ぜひとも2巻の「八雲と助六編」まではたどり着いてほしい!
渋い舞台設定、キャラの濃い登場人物たち、切ない関係性の履歴…。
そしてもちろん、落語の魅力たっぷり。


今まで落語に縁も興味もなかったという方は、もしかしたら
最初はとっつきにくいと感じるかもしれませんが、
むしろ、このマンガをきっかけに「落語って、けっこう面白そう!」と
思ってもらえるのではないかと思います。


時代に流されてゆく、落語という芸と文化。
――生き残るために変わるか、変わるくらいなら諸共消えるか。
そんなテーマが、タイトルの「落語心中」には含まれています。


最後にもうひとつ、アニメ化の注目作品を!
 コトヤマ 「だがしかし」
タイトルだけ見ると、何のマンガなのかよくわかりませんね。
しかし!実はタイトルにこそ、このマンガのテーマが隠れているのです。


そう!なんとこれは世界初(?)の「駄菓子マンガ」!
懐かしの駄菓子や、「そんなのあったんだ!」という駄菓子、
実在の駄菓子をめぐって繰り広げられるテンポの良いコメディーで、
世代的には主に20〜30代に人気だそうですよ。
読むと、久しぶりに駄菓子が食べたくなります。


……と、最後にまた食べ物の話になってしまいました!!



もちろん、ここに挙げた以外の作品含め、今回は15作品!
ご用意してお待ちしています。


さあ、読んでから観ますか? 観てから読みますか!?
ぜひお気軽に足をお運びください!





(toku)