「COM」を語る座談会

マンガ専門誌「COM」が休刊になって今年で38年目。当時の編集に関わっておられた方やゆかりの深いの作家に加え、「ぐら・こん」支部長として活動しておられた方々など錚々たるメンバーでの「COM」を語る座談会が開催されました!



会場には定員を超えるほどの聴講客で埋め尽くされ、予定時間を大幅に超過しての盛り上がりを見せていました。竹宮惠子先生などCOMから巣立っていかれた先生方も聴講されておられました。
発行元であった虫プロや対抗誌として並び称された「ガロ」、それから同誌のキャッチフレーズでもあった「まんがエリート」に対する想いなどなどなど、皆さん思い思いに語っておられました。

「COMの制作にあたっては、作り手、書き手、読者の個々のバランスを保つためにもあえて余分なサービスをしなかった。プロとして各々自分の責任で立ち向かうことが大事で、人の責任にすることは素人の甘え、という考えの元で携わっていた。」という真崎守(峠あかね)氏の言葉が個人的には印象に残り、独創精神の重みを感じました。

また、出演者のなかの井上肇氏が、本日は残念ながらご出演いただけなかった二代目編集長の石井氏から預かってこられた声をご紹介されました。
「COMの存在を覚えていただいている方へ、ありがとう」


本座談会が関連イベントとして当てられている企画展が、現在2階ギャラリー1・2で下記開催中です。


コミックマーケットの源流 −1960〜70年代マンガ同人誌の世界−」展

会期: 2009年8月19日(水)まで
    ※会期終了までは無休
料金: 無料
    ※ミュージアムへの入場料は別途必要です

★詳しくはこちら


(CHI)