「フランス、ばんざい!」

5月8日(日)まで開催中の「池田理代子 ベルサイユのばら原画展」も、先週から後期の展示内容に入れ替わっています。
後期タイトルは「革命の嵐の中で」。展示作品数は、前期と同様、およそ150点!!
フランス革命に翻弄されていく登場人物たちを中心に、ストーリーの後半部分の名場面を展示しています。


(展示作品の入替え作業風景)


展示構成としては、連載話順に原画が並べられていますので、単行本を読む感覚でストーリーを追っていただいても結構なのですが、池田先生の渾身の力で描かれたひとつひとつのページは、それぞれが絵画作品として美術鑑賞するに値する素晴らしいものなんです!キャラクターや背景が、どのように描かれているのか。描写に対する説明書きや修正箇所などから、直接、様々なことが読み取れますよ。


ページの中央部から周辺部に向かってペンを走らせて引かれる集中線なども、実際に雑誌や単行書として印刷される際の限界線をはるかに超えるところまで描かれており、そのシーンに込められた池田先生の強い思いが、ページの端々からダイレクトに伝わってきます!



そして、革命の戦闘前日、一晩だけ結ばれたアンドレとオスカル、マリー・アントワネットとフェルゼンの最後の逢瀬など、涙なしでは見られなかったあの名場面が、生原稿で見られる!この機会は、逃さずにいられません!!雑誌や単行本で見る感動よりも、数倍涙が出ること間違いなし!!

オスカルの最後の言葉「フランス、ばんざい」のシーンの原画を目にしたときは、ぐわっと目に涙が溜まりました・・・。あぁ、感動・・・。



今回の展示では、マンガ原画の展示について、そしてその魅力と意義に迫る解説パネルもご用意しています。マンガの最終形態である雑誌や単行本などの印刷物と比較して、原画としての魅力、また、他の展示会でもよく見られる「複製画」の存在価値と必要性。ぜひ、この機会に皆さんも学んでいただければ、マミューも嬉しい、マン!


「ベルばら」展の会期と重ねて、原画を忠実に再現した作品が展示されている、こちらの企画展もぜひ合わせてご鑑賞ください。原画展とはまた別の魅力が見えてくるかも!


竹宮惠子監修 原画´(ダッシュ)展示シリーズ
  わたなべまさこと花郁悠紀子 幻想の旅 【2011/2/27〜5/15】

 [関連イベント]
  波津彬子×竹宮惠子 スペシャル座談会【2011/5/1】



1階のミュージアムショップでは、ベルばら展の関連グッズをたくさん取り揃えておりますが、その中でも大人気で売り切れておりました『ベルサイユのばらカルタ』が再入荷しましたよ!!



ぜひ、お買い逃しの無いよう!!
ゴールデンウィーク期間は、館内が大変込み合いますので、日をずらして来館されることをオススメしますよ〜。


(CHI@アニサマのチケット当選!)