原画ダッシュ作品、ただいま東京・新宿にて展示中!!


京都国際マンガミュージアムでは、毎年夏に、東京の新宿、紀伊國屋画廊さんで、原画’(ダッシュ)の展示をさせていただいています。今年ももちろん好評開催中!


今年の原画ダッシュの展覧会は、10周年ということで超豪華!
「少女マンガの世界 原画’(ダッシュ)10年の軌跡」展


竹宮先生と京都精華大学が共同で原画ダッシュを研究して10年になるのです。
今回はその軌跡をお見せすべく、今まで制作した作家さん14名の作品を一部お蔵出ししました。

初日の様子をレポートします。


入り口には、ちばてつや先生からお花が!ちば先生ありがとうございます!
ちば先生の原画’(ダッシュ)もぜひいつか・・・!(ラブコールを送ってきます〜)


外のガラスケースは導入として、すべての作家さんの作品がずらり!壮観ですね。


出展作家は、


松本かつぢ松本かつぢ上田としこわたなべまさこ今村洋子高橋真琴巴里夫水野英子牧美也子あすなひろし、北島洋子、上原きみ子佐藤史生花郁悠紀子竹宮惠子(計14名・順不同)


まさに、少女マンガのパイオニア勢ぞろい!といった感じですね〜。豪華です!


会場内のショップにも本やグッズがたくさん!


普段は、通信販売を主にしている水野英子先生、巴里夫先生の自費出版が、店頭で買えるチャンスです。松本かつぢ先生の新作の手ぬぐいも今回初の販売!高橋真琴先生の新作絵本や図録も可愛い〜!あれもこれも欲しくなってしまいます。
…私もスタッフながらここで散財(笑)


なお、100名様限定で、2000円以上お買い上げの方には、本展のポスターもプレゼントしちゃいます!なくなり次第終了ですよ。


また、初日には、本プロジェクトリーダー竹宮惠子先生、そして出展作家の今村洋子先生、巴里夫先生、水野英子先生をお迎えし、座談会も開催しました!


(左から巴先生、今村先生、水野先生、竹宮先生)


当時の思い出話、マンガに対する情熱など、楽しいお話が聞け、時間があっという間にすぎていきました。


印象的だったのは、マンガの復刻について。
私も今回の展示の準備の際に知り驚いたのですが、ショップで販売するために、出展作家の著作を調べたのですが、ほとんどが絶版になっていて、気軽に本屋さんで購入できない状況だったのです。そうした出版状況の中、水野先生と巴先生は、「してくれるところがないなら、自分で!」と、自費出版されたということでした。


復刻本ブームとはいえ、すべての名作が復刻されることはなかなか難しい。分かってはいますが、それにしても残念な気持ちになりました。今村先生の「チャコちゃんの日記」など、殺伐としたニュースが多い今だからこそ、読みたいと思えるマンガなのに。(涙)


そうした出版状況の中、水野先生と巴先生は、「してくれるところがないなら、自分で!」と、自費出版されたということでした。
そして竹宮先生からもこんな言葉も。


「今村先生、巴先生、水野先生が雑誌で活躍していた時代のマンガは、小さな子供でも理解できるような、わかりやすいマンガだった。最近は、そういうマンガが少なくなってきた。だから子供たちのマンガリテラシーがなかなか育たたず、それが若い人達のマンガ離れも引き起こしている。今だからこそ、古い時代の名作にもスポットを当てて、きちんと読めるような世の中にしなくてはならない。」


私も同感です!!今回の展覧会を機に、出展作家さんたちの復刻も促せれば嬉しいです。そして、私達ができるのは、そうした作品の魅力を多くの人に伝える機会を作ることかと。
原画ダッシュの展示も、そうしたきっかけになればと思います。


そして、今回は、1名様に、なんと4人の集合色紙のプレゼント!
ジャンケンが強いことに定評のある(?)竹宮先生との壮絶なジャンケン大会 笑


「ジャンケンポーン!」「パーの人だけ勝ちですよ!あいこはダメです!」


勝者が決まったところで、全員で色紙を作成。描いているところも見せてくれました。


色紙を手に入れた人がうらやましい!大切にしてくださいね!


※プライバシー保護のため、お名前の部分を隠しております。


本展は、京都国際マンガミュージアムでも、11月末頃に巡回予定です。
そこでは、図録の販売も検討中!こちらもお楽しみに!
そして、2月末から3月頭まで、な、なんと!
パリのポンピドゥーセンターで巡回も決定!


原画ダッシュは、今後は海外にも発信すべく、精力的に活動していきますので、末永く応援のほどよろしくお願いいたします!


(mochi)



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 【2011/10/1】
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