メディカル・トイ 〜医療系おもちゃと薬袋に描かれたイラスト展〜

京都国際マンガミュージアムでは、
「マンガ」というものを、紙芝居や絵本、アニメやフィギュアといった、
さまざまなジャンルのポピュラーカルチャーとの交流の中で発展してきた文化と考えています。
「おもちゃ」も、マンガと深く関わってきた文化のひとつ。
マンガミュージアムでは、館内10ケ所に展示ケースを特設、
テーマに沿って集められた懐かしいおもちゃを紹介しています。


すでに終了してしまっていますが、
12月〜4月は“歳時記”をテーマにした「おもちゃ12ヶ月展」を行いました。



画像は、「ダイビングする少年」のおもちゃです。テーマは「夏の海」。
姿勢や顔の向きから「水面を泳ぐ」ではなく、「水中を潜る」が良く表現されています。
ブリキのからだと、セルロイドの顔の質感の違いが面白いですね。



これも同じく「夏」・・・ではなく「猛暑」。
近年、猛暑が続きますよね。
セミカッチン、カブトムシ、魚釣り、そして扇風機。今年の夏も暑そう!!



少し怖いでしょうか?

赤おに(“デビル”もいますが)たちです。“おに”ということは「節分」ですね。
じっと見ていると、みんなやさしい顔をしていることに気が付きます。
紙製のお面があったり、陶器のフィギュアがあったりと様々です。


こうして見ていると、日本にはたくさんの祭事や催し物があることに気付かされます。
気候や風景といった自然現象だけではなく、
おもちゃを通すことでも季節や時の移ろいを感じられるのではないでしょうか。





そして先日、新たに始まったおもちゃ展のテーマは「メディカル・トイ」!!
つまり、医療に関するおもちゃを一同に集めてご紹介しています。
5月10日で終了してしまいますが、
現在開催中の「医師たちのブラック・ジャック展」にちなんだ企画です。



今回特に注目していただきたいのは、薬袋に描かれたイラスト群です。
「戦前」「戦後」に分かれた展示をご覧いただければ、その違いは一目瞭然!



そして、薬と言えば・・・製薬会社のキャラクターたち。
名前は知らずとも、一度は薬局やCMで見かけたことがあるはず!



このように小さなケースの中には、ところ狭しとたくさんの展示品が飾ってあります。
また、関連した書籍も展示されていますので、合わせてご覧ください。



このケースは「目薬」や「軟膏」を中心に。


まだまだご紹介できていないものがたくさんございます。
是非、当館まで足を運んでいただき、実際に懐かしのおもちゃ、キャラクター、薬袋などをご覧いただければ嬉しいです。


この「メディカル・トイ 〜医療系おもちゃと薬袋に描かれたイラスト展〜」の会期は
6月いっぱいの予定です。


スタッフ一同、心よりお待ちしております!




ヤマシタ